週刊ファミ通
ゴールド殿堂入り

全体的に作りが非常に丁寧で好感触。アクションゲームながら物語もしっかりしていて、徐々に明らかになる真相に興味津々です。ボスの能力を奪いつつ、多彩なアクションを使いこなしていくのがおもしろい。気軽にマップをワープできるので移動が相当楽ちんなのもよかった。ノーマルはそれなりに難しいですが、イージーや無敵もあるので助かります。できれば視点をもう少し引きたかったかも。

主人公のロナのひたむきな姿に胸を打たれるし、プレイヤーに直接話しかけてくるのもあって愛おしく思えます。ローグライク風のダンジョン探索はテンポよく進行し、いい効果だけでなく、ときには悪い効果をもたらすこともある“ミニコア”をインストールしながら戦う仕組みが、スパイスが効いていてグッド。個性的なボスたちに挑み、新たな能力を獲得していく作りも『ロックマン』チックで燃える。

スピーディーなハクスラアクションで、フロアを踏破していくのが楽しい。道中には使い切りの強いメカが出たり、NPCからクエストを受けることも。部屋の敵を殲滅するごとにバトル成績と報酬が出るのもメリハリに。通行済みの場所ならマップからいつでもワープできるのも探索に便利ですね。主人公を強化する各種コアなど、少し複雑に思える部分もありますが、プレイしているうちに慣れるかと。

こだわりが感じられるグラフィックやアクション性など、丁寧な作りが好印象。とくに敵を一掃するごとにご褒美がもらえるメリハリの効いたプレイフィールは心地よく、くり返しの戦闘がクセになるテンポのよさを生み出している。ノーマルでも歯応えのある難度だが、“無敵モード”をはじめとする初心者向けの配慮が用意され、間口は広い。派手な演出が多く、多少の煩雑さを感じるのはやや気になる。